2024年採集日記(中)


■ 4月6日(土) 中濃方面のギフ(パート1)

 この日は西濃へ行こうか中濃にしようか迷ったが、迷ったときは原点に立ちかえって「まだ間に合う西濃」ではなく「これから出る中濃」へ行くことにした。結果的に同行のH君には少し悪いことをしたかもしれない。

《 愛知県犬山市 》

 犬山市は愛知県なので中濃ではないが、「中濃方面」ということでお許しを。

 犬山市は濃尾平野に接する丘陵部という地理的な位置関係やその標高を考えれば、西濃地方と同様に4月初旬に発生しても不思議ではない。しかし実際には、温暖化が進む前の80年代までの犬山は4月中旬以降の発生で、90年代以降も4月10日より多少早い程度で、西濃より1週間以上遅れて発生すると考えられる。同じ愛知県の旧藤岡町などでも同様で、これは、これらの地ではヒメカンアオイよりも芽吹きが遅いスズカカンアオイを主な食草にしていることと関係すると私は理解している。もっとも犬山市も旧藤岡町もヒメカンも自生しており、場所によってはスズカと目と鼻の先にあったりする。

 「西濃より1週間以上遅れて発生する」と言っておきながら、西濃へ行った4月2日の4日後のこの日に犬山へ行った意図は何だったのか? と問われれば、説得力のある答えはない。後から冷静に分析することは簡単だが、現在進行形で季節を的確に把握することはそれほど難しい、という苦しい言い訳になるかもしれない。

 この日の午前11時頃、朝からまったく飛ばないので、フライングと判断して可児市へ転戦するために車を出してすぐだった。車の直前を横切ったらしい(私はまったく気付かず)ギフにH君が気付いて、いったん転戦を取りやめる。しばらくして私が1♂を採集し、もうしばらくしてほぼ同じ場所でH君も1♂採集。結果的にこの2♂だけだったが、ついつい粘ってしまって可児市への転戦が遅くなった。

《 岐阜県可児市 》

 犬山市はまだ出始めと判断し、転戦先として可児市を選んだ。可児は犬山よりも内陸に位置するが、ヒメカン食いなのでむしろ多少発生が早いという予想である。とはいえスズカ食い同士の犬山と多治見市大薮町はかけ持ちしたことがあるが、犬山と可児をかけ持ちした経験はないので正直自信はなかった。

鮮度良好なるも鳥食われ。
鮮度良好なるも鳥食われ。

 転戦するのが遅れたため、可児のポイントに着いたのは午後2時近かった。西日が当たって気温が高く、春先のこの時間で尾根にギフが残っていたのはラッキーだった。結果、採集数は2人で3♂で犬山と大差ないが、鳥食われのためスルーした個体もいたりして、密度は犬山より濃く発生も予想どおり多少進んでいると感じた。明日は朝からここへ来よう。

[記録]2024年4月6日(土) 同行者 H君

愛知県犬山市 ギフ 2♂(うち1♂ H君)

岐阜県可児市 ギフ 3♂(うち1♂ H君)

 


■ 4月7日(日) 中濃方面のギフ(パート2)

《 岐阜県可児市 》

 この日は朝から可児市のポイントへ直行。前日の午後遅めの時間でチラホラいたので、この日も天気予報は絶好だし、朝から尾根にホイホイ上がってくるはずだ。

 ところが、着いた時に鳥食われが1頭待っていたほかは、やけに低調でパッとしない。そういえばいつの間にか薄雲が広がって、気温の上昇が鈍い気がする。

尾根の倒木上で日光浴するギフチョウ ♂
尾根の倒木上で日光浴するギフチョウ ♂

 そこへやっと1頭上がってきて陽だまりで羽を広げている。ここは余裕をかまして、まずは写真を撮ってからゆっくり採集しても大丈夫と4~5枚撮影し、おもむろにカメラをネットに持ち替えようとしたその瞬間、いきなり飛び去った。

 どうやらヒルトッピングで尾根へ上がってきたわけではなくて、杉の梢で一夜を明かした個体がようやく目覚め、陽だまりで日光浴していた場所がたまたま尾根筋だった、ということらしい。

 こうして尾根で私が待ちぼうけを食らったりドジを踏んだりいる間に、H君は斜面を下って多少なりとも日当たりの良い場所まで迎えに行って数を稼いだらしい。

《 愛知県犬山市 》

いそうな場所にはおらず、そのくせ…。
いそうな場所にはおらず、そのくせ…。

 この日は、前日出始めのようすだった犬山市のポイントへ昼頃に転戦。午前中の可児市は日照がなくて気温の上昇がやや鈍かったが、午後からは良く晴れてきて、逆に暑すぎるぐらいのコンディションとあいなった。

 アップダウンのある尾根筋の小径を歩きながらいくつかの小ピークをチェックしたが、暑すぎるせいかギフの姿はなく、そのくせ途中の斜面でいきなり出くわしたり、まだらに木漏れ日が当たる地面からいきなり飛び立ったりで、数が少ないなかで半分以上振り逃がした。 

[記録]2024年4月7日(日) 同行者 H君

岐阜県可児市 ギフ 8♂(うち6♂ H君)

愛知県犬山市 ギフ 5♂(うち2♂ H君)

 


■ 4月11日(木) 中濃方面のギフ(パート3)

《 岐阜県白川町 》

 今シーズンの美濃ギフ採集のクライマックスは当地となる予定だった。

 当地はかつて地形図の読み取りで目星を付け、桜が満開のなか冷たい雪が降る日に下見して、「これはいるな」と直感した場所である。これまで数回訪れて数はそこそこ採集しているので、H君にしっかり採ってもらって当地は卒業しようと考えていた。

 当初は今週末が時期的にバッチリと予想していたが、ここへきて連日の好天高温の予報で、週末前に一気に適期を迎えてしまうのではと心配になり、予定を繰り上げてこの日に出かけた。

未開花のミツバツツジ。
未開花のミツバツツジ。

 とはいえ内心では少し早めと予想していたので、現地に着くと桜がちょうど満開だったのは意外に感じた。

 しかし、一方でミツバツツジがほとんど咲いていない。中には咲いている木もあるが、咲いていない木のほうが多い。

 道沿いにたくさん咲いていたはずのスミレも全く咲いていない、というか見当たらない。ショウジョウバカマもない。いったい何がどうなっているのか把握できないまま、全体的に見て桜だけ先走っている印象を受けた。

 さらに、そもそもこの日も好天高温の予報だったのに午前中は薄雲が広がって日照はほぼなし。朝の冷え込みこそなかったものの気温の上昇は鈍く、H君が少数採集しただけで信じられないような低調ぶり。状況がよく飲み込めないままついつい粘ってしまったが、週末に出直すことにして昼頃に転戦した。

麓のカンアオイは新葉が開いていた。
麓のカンアオイは新葉が開いていた。

 転戦先は同じ白川町でも川沿いの発生が早いポイント。ここでもH君が1♂を採集しただけで他は全く見ず。

 ただ麓のカンアオイは新葉が開いており、時期的には最盛期であることが伺える。何はともあれ、季節の把握が大きくズレていないことが確認できて少し落ち着く。

 

 

《 岐阜県東白川村 》

カンアオイは意外に多かった。
カンアオイは意外に多かった。

 時間が中途半端になったため、久しく足を運んでいない東白川村のポイントの様子を見に行くことにする。この日はもう時間的に遅いが、もし良さそうなら今週末の選択肢が増える。

 現地に着くと、およそ予想はしていたがスギの植林が伸びて環境が悪化しており、地表を覆うササ類が勢いを増してギフのポイントとしては風前の灯という印象。

 それでもササの下にはしぶとくカンアオイが残っていた。希望的観測かもしれないが、カンアオイの量だけ見ればギフチョウが発生していても不思議でないと思えた。

[記録]2024年4月11日(木) 同行者 H君

岐阜県加茂郡白川町① ギフ 4♂(すべてH君)

岐阜県加茂郡白川町② ギフ 1♂(H君)

岐阜県加茂郡東白川村 ギフ null カンアオイ確認

 


■ 4月13日(土) 中濃方面のギフ(パート4)

《 岐阜県白川町 》

 2日前の貧果が信じられず、今度こそはと出直すことにする。

 これまでの当地の記録を改めて確認すると、2日前の季節の読みは100点満点と思え、ますます貧果の謎が深まる。

(これまでの記録)

・2018年4月8日(日) 同行者 雅恵

 桜満開。雪の降る中の下見。カンアオイ確認。

・2018年4月12日(木) 同行者 なし

 ギフ 19♂3♀(内4♂ボロ、リリース)

 桜散りはて。ミツバツツジ満開。ギフは遅めで♂は傷んだ個体が多かった。

・2019年4月13日(土) 同行者 雅恵 

 ギフ 22♂(内10♂雅恵採集) ほかに雅恵が交尾個体1ペア撮影。

 桜7分咲き、ミツバツツジほとんど咲いていない。ギフ鮮度良好。発生前半。

・2024年4月11日(木) 同行者 H君

 ギフ 4♂(すべてH君)

 桜満開。ミツバツツジほとんど咲いていない。

 

心なしかササが増えたような…。
心なしかササが増えたような…。

 この日は現地に着くと夫婦連れの採集者がいて、5年ほど前から来ているがめっきり個体数が減ったと嘆いておられた。採集者に会ったのは初めてだったので少々驚いた。

 2日前に桜は満開だったのだから当然のこと、この日は満開を完全に過ぎていて落花盛ん。ミツバツツジは開花が遅れているのか咲いている木もあるが未開花の木も多かった。

 この日は良く晴れて気温も上がり、ギフチョウは2日前よりは大幅に数を増していたものの、5-6年前と比べれば3分の1程度の印象。林床のスミレやショウジョウバカマなどの草花がほとんど見られず、カンアオイも明らかに減っていた。逆に所によってササ類が勢いを増しているように感じられた。

 そして見なかったことにしようと思ったが、“死神”ニホンジカのものと思われる糞を見つけてしまった。ここもいよいよか…。

 

《 岐阜県下呂市 》

かつてのポイントはササがしっかりはびこっていた。
かつてのポイントはササがしっかりはびこっていた。

 時間が半端になったので、いるはずないと思いつつも下呂市のかつてのポイントの様子を見に行った。

 当地で私がギフチョウを採集したのは2013年4月13日のこと。結果的にそれが最初で最後となり、以後何度か足を運んだが二度とギフには出会うことはなかった。

 2013年の時点ですでに近くでシカの鳴き声を聞いており、食害が進みつつあるのを感じた。当時この写真の場所で雅恵が2♂を採集しており、林床にはカンアオイがあって近くにカタクリも咲いていたと記憶する。

ササの下にはカンアオイが…。
ササの下にはカンアオイが…。

 今となってはどこにカタクリが咲いていたのか思い出せないほど様子が変わり、林床はササに覆われて他の植物はまったく目に入らない。

 それでもササの下には身をひそめるようにようにしてカンアオイが生き延びていた。ササが繁茂したことでかえって目につかなくなったのかもしれない。

 当時、私が2♂採集したもう一か所のポイントは、わずかばかりの雑木林が跡形もなく伐採されて一面の笹原と化していた。

[記録]2024年4月13日(土) 同行者 H君

岐阜県加茂郡白川町① ギフ 13♂3♀(うち10♂1♀ H君)

岐阜県下呂市門和佐 ギフ null カンアオイ確認(わずか)

岐阜県加茂郡白川町③ ギフ 2♂(すべて H君)


■ 4月14日(日) 東濃方面のギフ

 3日前の東白川村からの帰途、ショートカットで中津川ICへ向かうつもりがどこで道を間違えたのか峠越えの山道に迷い込んだ。峠を越えて下ってきた場所が旧蛭川村で、恵那ICへ向けて車を走らせながら車窓の風景に目が釘付けとなった(←わき見運転注意!)。

 このところの西濃といい、中濃といい、どこもかしこもスギやヒノキの植林ばかりで自然林を探すのに四苦八苦する状態だったのに、旧蛭川村はそこらじゅう自然林だらけだった。

 ただそれだけで桃源郷に見えた。美濃ギフ最終日の行き先は、このとき決まった。

 

《 岐阜県中津川市(旧福岡町) 》

合併前の旧市町村(東濃方面)
合併前の旧市町村(東濃方面)

 旧蛭川村とその隣の旧福岡町は、隣接する恵那市や中津川市と比べるとギフチョウの記録は少ない気がする。地図で位置関係を確認すると、旧蛭川村は周囲をギフチョウの採れている市町村で囲まれており、そんなに少ないはずはないと思える。多分あまり人が行かないだけだろう。

 これに対して旧福岡町は、北と東は現在ほとんど採れていない市町村ばかりなので、分布の境界に近いという意味で、少しランクが上かもしれない。

 

 そんなこんなで、ずいぶん前に採った覚えがある旧福岡町のポイントへとまずは向かう。

 着いてみると、環境はほとんど変わっておらず有望と感じたが、あいにく朝早い時間は山かげになって日が当たっていない。そこで旧蛭川村へ戻って適当に林道に入り、少し歩いた所でH君がいきなり♀を採った。

 いきなり♀か…。時期を外している不安が頭をよぎる。

 ♀が採れたのにカンアオイが見当たらず、環境もイマイチのため深追いせずに元の旧福岡町のポイントへ戻ることにする。そろそろ日が当たっている頃だろう。

 戻ってみると、日は当たっているがギフチョウの姿はない。付近の川べりの雑木林にカンアオイはたくさん生えているが、ここでもギフチョウは現れない。以前この場所を見つけた時も不思議に思ったのだが、大雨で川が増水すると、この場所は水をかぶるのではないか。そんな場所にカンアオイが自生していること自体不思議な気がする。

 この後、以前採ったミツバツツジの小径を辿ったが、ミツバツツジは見る影もなく減っていてギフチョウの姿もない。そこへ遠くの民家の犬がけたたましく吠え始めた。どうやら裏山でガサゴソやっている私の物音に反応しているらしい。犬の聴覚恐るべし。途中、箱罠が仕掛けてあったし、遠くにイノシシらしき獣の姿もチラッと見たので、どうやら私をイノシシと間違えてバカ犬が吠えているらしい。ともあれ人が来ると面倒なのでとっとと退散する。

 車まで戻ると、別行動していたH君の姿がない。そうか、ピークへ登ったな。

 遅ればせながら私も登ることにする。途中で電話してみると予想どおりピークにいて、どうやらひと山当てたらしい。エラい、よくやった!

 還暦過ぎにはそれなりにきつい斜面を藪漕ぎで登り、やっとピークにたどり着くとそこにH君の姿があった。やっぱりここにいたか。別に事前に打ち合わせたわけでもなく、一緒に地形図を見たわけでもない。私自身ここに登るのは初めてで、ピークは他にもあるのに申し合わせたように同じピークに登った。考えることは同じってことか。

山中にこつ然と現る小さなため池。
山中にこつ然と現る小さなため池。

 さて、件のピークは思いのほか狭くて一人で満員なので、他を探すことにする。

 斜面に山仕事用の目印のテープがあるのを見つけ、これを辿って少し下ると次第に尾根地形となり、そのまま隣のピークへと続いていた。

 隣のピークから派生した小ピークに立つと、直下に小さなため池があった。地形図には出てこない山中の小さなため池だが、池の奥にはお決まりのカンアオイがあった。

 

池の奥にはカンアオイ自生地が。
池の奥にはカンアオイ自生地が。

 しかし、ギフチョウの姿はない。尾根があって小ピークがあり、ため池があってカンアオイがある。天気は朝から絶好で気温も上がり季節もバッチリ。これでギフがいないのは不思議を通り越して謎であった。

 こうなれば目の前のもう一つのピークに登るのみだが、たかだか標高差30mほどなのに、足場が悪くてブッシュもきつく、正直いやいや登った。

頂上付近に鎮座する大きな岩。
頂上付近に鎮座する大きな岩。

 頂上は思いがけず平らで広く、そのうえスギの植林だった。ただ、スギはまだ若くて真っ暗でないだけが救い。

中ほどに大きな岩が鎮座していて、ここだけスギがないためわずかな空間ができていて、まだら状に日が当たっていた。

 すでに正午を大きく回っており、仕方ないのでここで昼食とする。H君は今ごろ20頭ぐらい採っているだろうか。私はまだ見てもいない。ヌルだよ、ヌル。

 来たッ!

 とその時、どこからともなく目の前にギフチョウが飛来した。ところが、いきなりだったため心の準備ができておらず、そのうえ大きな岩が邪魔してとっさに追えず、まだら状の日当たりが緑内障の目には見づらくて(←言い訳てんこ盛り)、超イージーなのを振り逃がしてしまった。

 ピークの陽だまりにやって来たギフチョウなんてイージーに決まっているのに、朝からの大苦戦で心に余裕がなかった。ここは慌てる必要はないのでゆっくり…と自分に言い聞かせているところへ次がやってきて、今度は落ち着いてゲット。するとすぐに次が来て…、わずか20-30分の間に次々に8♂が飛来してやっと留飲を下げた。

 

《 岐阜県中津川市(旧蛭川村) 》

 旧福岡町で時間を使いすぎて、すでに午後1時半を回っていた。いくら天気が良いとはいえ、普通この時間から大したことは起こらない。なにしろ旧蛭川村のポイントは全くわからず、一から探す必要があった。

 旧福岡町では下る途中の追加も含めて2人でちょうど30頭の成果で、この時点ですっかり満足して余裕をかましていた。残りの時間で軽く下見して、来シーズンの足がかりができれば上出来だろう。まさか、ここから2人でさらに20頭追加するとは想像だにしていなかった。

 車が旧蛭川村に入って間もなく、H君がつぶやいた。

「あの辺りはどうですかね」

 見ると耕作地の向こうに低い山並みが続き、いい感じの自然林が広がっている(ような気がした)。車を運転しながら横目でチラッと見ただけなので、正直よくわからなかった。ただ、山の斜面が北向きであることは認識していたので、迷わずそこへ行くことにする。なにしろ迷っている時間がないのだ。

畔道のようなところを進む。
畔道のようなところを進む。

 ところが、目指す場所へ車をうまく近づけることができずに、かなり離れた場所に停めて歩くことになった。

 山と耕作地の境の畦道のようなところを歩いていると、ブッシュの中をギフチョウが飛んだ。こんな所にもいるんだ。

 さらに行くと急に環境が変わった。林内で小規模なシイタケ栽培をしていて、その関係で下草を刈っているらしい。先ほどまでのブッシュと違い、明るい雑木林の林床にカンアオイがある。おっと、ギフチョウも飛んでいる。それも2頭も。

 ところが、動物除けの防護柵が邪魔をしていて中へ入れない。右往左往しているとブルーネットめがけてギフが飛んできたが、あと一歩のところで焦って振り逃がしてしまった。

 またやっちまったよ。これは何とかして柵の向こうへ行かねば。ということで柵に接するように生えている太い竹にしがみついて登って何とか柵を越えられた。 

 猫の額ほどの発生地に午後の木漏れ日が差し込み、午後3時近くになってもまだ地面すれすれを探雌飛翔する♂の姿があった。

[記録]2024年4月14日(日) 同行者 H君

岐阜県中津川市蛭川①(旧蛭川村) ギフ 1♀(H君)

岐阜県中津川市高山(旧福岡町) ギフ 29♂1♀(うち20♂ H君)

岐阜県中津川市蛭川②(旧蛭川村) ギフ 18♂2♀(うち12♂1♀ H君)

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