先日、5年ぶりに内視鏡検査(胃カメラ)を受けた。
口から入れる経口内視鏡は死ぬほど苦しいと聞いたことがある。元来が医者嫌いの私は、ひどい目に遭うと思っただけで神経性胃炎になりそうなので、5年前と同様に今回も、多少なりとも苦痛が少ないという経鼻内視鏡検査つまり鼻から入れる胃カメラを選んだ。経鼻は経口よりもカメラが小さくなる分、画像が粗くなると聞いたことがあるが、多少画像が粗くなったって苦しいよりはいいに決まっている。
ところがどうだ、始まってすぐに私の目は頭上のモニターに釘付けになっていた。あまりの鮮明映像に見入ってしまったのである。事前の説明で、最新の機器を導入しているので経鼻でも経口と変わらないほど鮮明だと聞いてはいたが、まさかこれほどまでとは‥。お陰で苦しいのをしばし忘れることができた。
下の写真は、モニター映像から紙にプリントアウトしたのをもらって帰り、それを自宅のスキャナーで読み取り、さらにはホームページ用にダウンサイジングしているので400KB弱しかない。これでも十分に鮮明だが、実際のモニター映像は息を呑むほどリアルな世界が展開していた。
最上段左の画像は、食道内をカメラが進んでいくところ。その右は、真ん中の穴が胃の入口で、手前側が食道である。薄皮一枚はがれたように、食道の壁面と胃の壁面の様子の違いがはっきりくっきり見て取れる。
2段目と3段目の左はいずれも胃の内部。何だか桃の果肉みたいで、胃の内部がこんなにも綺麗で柔らかくてデリケートで、ぷりん、ぷよんとしているとは思ってもみなかった。少し肌荒れのように斑状に赤みがかっているのは胃炎だそうで、こうして見ていると自分の胃がいとおしくて可愛くて、愛着が湧いて、もっといたわってあげようという気持ちになってくる(←変なおっさん)。
2段目右の画像の中の、左上に映る大きな突起物はもしかしてポリープか? どうやらそうではなくて、何やらを分泌する何とか乳頭という器官であるらしい。何だかオッパイの先にチ○コが生えたような印象的な姿形をしている(←超変なおっさん)。
最後の3枚は戻ってくるときの映像で、胃の上部のやけにグロテスクな映像が続く。閲覧注意!と言ったところでもう手遅れだけれど、行きに通ったときにはこんなグロな映像は見なかった。どうやら行きには見せないようにしていたふしがあり、だとすると医者も手の込んだ演出をするものである。
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