秋の七草で知られるキキョウ。そのキキョウが、わが家の庭で本日、開花した。
かつて東濃の岩村町や山岡町(ともに現恵那市)にゴマシジミを採集に行ったとき、8月のうだるような草むらに楚々として咲いていた。秋の花と思っていたキキョウが盛夏に咲くことを知り、その凛とした姿に思わず息をのんだ。
6-7年前に、園芸店でキキョウの球根を見つけて庭に植えた。以来、毎年7月にその可憐な花を咲かせる。名古屋の猛暑をものともせず、9月も終わり秋の気配を感じるようになるまで一番暑い盛りに涼やかな彩りを庭に添えてくれる。
そのキキョウが、初めて6月に開花した。それもまだ中旬というのに。思うにキキョウが芽を出す3月が記録的な高温だったため、いつもの年より早く芽吹いて成長してしまったのだろう。
こんなに早く咲いてしまって、無事、秋を迎えることができるのだろうか。健気なほどに美しいその花が、いっそう愛おしく思えてきた。
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