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昆虫少年が主人公。映画「僕はもうすぐ十一歳になる。」

 先日、このサイトのメールフォームで、映画監督の神保慶政さんからメールを頂戴した。

「えっ、それって誰?」

 笑われますぞ、そんなこと言っていると。そう、3年後にそんなことを言うと、笑われるかもしれない。正直、私も存じ上げなかった。

 何でも昆虫少年が主人公の映画を撮影され、来月、名古屋でも上映されるとのことでご案内のメールをくださった。昆虫少年が大人の死生観の矛盾に気づくという映画で、東京・大阪・京都・香港ですでに上映されており、11月にはアメリカの映画祭でも上映予定とのこと。

 昆虫採集を趣味とするわれわれ虫屋は、「虫を殺す」ことで世間からとかく誤解を受け続けている。だから、「昆虫少年が死生観について考える」というテーマにいたく興味を抱いた。

 子どものころ、夏休みの宿題の昆虫標本を得意げに見せたら、憧れの女の子から「○○君って、残酷!」と言われた。そんな傷心の思い出をお持ちのご同輩も多いことと思う。でも本当は「虫も殺せないような優しい性格」の虫屋の多いことを、私は知っている。―― えっ、何か矛盾したこと言ったかな? 大人の死生観ほどは矛盾していないと思うけど。

 映画を観る前から勝手な想像でガチャガチャ言いすぎたが、そんなこんなでとにかく上映が待ち遠しい。

 

「僕はもうすぐ十一歳になる。」

日時:11月26日(水)-28日(金) 各日18:15-19:35

場所:名古屋シネマスコーレ http://www.cinemaskhole.co.jp/cinema/html/

料金:一般1500円、学生1300円、会員1000円

ホームページ: y-jimbo.com

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